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さて、今回はお宿でのパグ子のお話。

露天風呂では水風呂(かなり冷たい)でキャーキャー言いながら走り回り、
夕食中は椅子から出ようともがきまくり、
パグ夫と一緒にあちこち散歩して、相当疲れてよく寝てくれるだろう…と、思ったのですが。


部屋に入って両親がくつろぐ中、真ん中に置かれたテーブルの周りをぐるぐると走り出したパグ子。
最初はほほえましく見守りながらゴロゴロしていたのですが、これが延々、終わらない!!
そして、時々、パグ夫がタバコを吸いにデッキに出ると、

「ウェェェェェェ!」

と顔をぐちゃぐちゃにして追っかけていきます。

「ママがいるやん!」

と言っても、知らん顔…。

窓にすがりついて「早く帰ってきてよ!」とばかりに激しく訴えます。

これが、何回テラスに出ても同じ。


んが。
試しに私が出てみても…無反応


ハハ、グレました。
部屋の中をのぞいてみると、パグ夫とパグ子の仲睦まじい姿が…ものすごいパパっ子ぶりです。
なにさっ、もう疲れたし、ここで寝てやる~と、デッキチェアで目をつぶると、
また走り出したのか、パグ子の足音がドタドタと響いてきました。

時々、屋内に目をやると、パグ夫も疲れたのか、ウトウトしています。
にも関わらず、いつまでもテーブルを周って走り続けるパグ子。

ある時は右回り…

ある時は左回り…

どたばた、どたばた。

どすどす、どすどす

一体いつまで、走り続けるんだろう…どこからそんなやる気が出てくるんだろう??
このままこのやる気が持続すれば、大したスポーツ選手になれるだろうのに、
人はいつから「だるい」とか言い始めるんだろうな~??

なんて考えている間も、どたばた、どすどす。

結局、気になって眠れなかったので部屋の中へ戻りました。全室離れで良かった…。


いい時間になってきたので、内風呂に入って布団を敷くと、
パグ子、さすがに走り疲れたのか布団の上をあっちへこっちへゴロンゴロンし始めました。
そのうち寝ていくだろうね、と言いながら電気を暗くし、洋画のDVDを見ることにしたんですが、

いつの間にか、また走り出している…!!!

今度は布団を中心にしてぐるぐる回っています。

気でも触れたか…???


結局、DVDも途中で消して、両親とも寝る体勢になり、それでもしばらく走り回って最終的にはテーブルの上に乗ったり下りたり(障害物競争?)していましたが、11時くらいになってやっと寝てくれました。。

興奮しすぎてしまったのか…
走る練習がしたかったのか…


よく分かりませんが、あの「ひとり運動会」は、しばらく我が家の語り草となりそうです。

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3連休は由布院へ行ってきました。

由布院の前に、まずは別府・高崎山へ。
野生のニホンザルが2000頭近く生息しており、餌付けされている群れを観察できるのです。

それにしてもなぜ、由布院のような癒しスポットへ行くにあたって、こんな恐怖のサル山に立ち寄らねばならぬのか…。
それは、パグ子VS動物の構図にすっかりメロメロのパグ夫のせいであります。
小さい頃サルに泣かされた経験のある私は気が進まず、別府のワニ地獄はどうか?うみたまご(高崎山の麓の水族館)はどうか?などと提案してみたのですが、
「やっぱりパグ子は動物と触れ合えんとつまらんで~」とのことで、しぶしぶ同意。
確かに、動物と対面したパグ子は、ハズレなしに面白い反応を見せてくれます。

“さるっこレール”に乗って山中へ。
車窓から山を見ると、はやくも数頭のサルがうろちょろしています!
そしてモノレールを降りれば、んもう、サル、サル、サル!あっちもこっちもサルです!糞がくさいです!

ちょっぴり圧倒されている様子だったパグ子ですが、いつも通りすぐその場に慣れ、徐々にサルと距離を縮めていきます。
そして暑さにお疲れなのか、じーっと座り込んでいる年配のサルを発見。
「サルは危ないから触るのやめときな!」と声をかける私を無視して、
「よしよし、ってしてあげな~」と猫なで声を出すパグ夫。
パグ夫のにこやかでふくよかな顔に安心したのか、パグ子はサルに向けていた人差し指をぐいーーーっと突き出しました。

すると。

キキキッ!(訳:なんだオマエ!)

「あぶなーいっ!」
と駆け寄ったハハ、間に合わず。

パグ子、サルに手でペシッ!と手で払いのけられました…。

私を見上げたパグ子の顔が、なっさけな~い「ヘ」の字口に。
慌てて確認しましたがケガはなく、サルの手の爪も全く伸びていなかったので、ホッと胸をなでおろすと同時に、パグ夫と顔を見合わせて大笑い。

最近、とみにたくましく生意気になって、こんな情けない頼りない表情を見せてくれたことがなかったので、もう本当に可愛くなって心からヨシヨシしてあげました。
サルの真っ赤な顔で歯をむき出して威嚇され、本気で怖かったのでしょう。
でも、普通の1歳児だったら大泣きしてそうなところですが…。

その後の立ち直りも早く、パグ夫に励まされつつ、やや慎重さを見せながらも果敢にサルと触れ合い、高崎山を堪能したパグ子。
いよいよ由布院だ~とばかりに車に乗り込むと、なんか、クサイ
おむつを交換したからかな?と思いながらしばらくドライブした後、ふと後部座席のパグ子を振り向くと、
サンダルの底にべっとり、くすんだ緑色の粘着質の物体が…。

サルのウンチを連れてきてしまったようです。
こんな小さい足で、よりによってウンチを踏んでしまうとは
またまた両親、大笑い。


そして由布院のお宿へ。
中心街から少し離れた山中にある今回の温泉宿を選んだのも、ヤギやチャボが飼育されているのを知っていたから。
記帳を済ませたら、すぐさまヤギのいるお庭へ急ぐパグ夫。やる気満々です。

ここでパグ子の両親の対動物スキルを簡単にご紹介しますと、
パグ夫は相当、動物には強いみたいで、ヤギでも馬でも牛でも平気で触ります。
対して私、パグ主人は、過去の様々な経験から動物に対する警戒心は人並み以上に強いものがあります。
上記のサル、然り。
幼い私がポケットに入れていたティッシュを狙ってモーレツな勢いで追いかけてきたニホンザルの恐怖は、今でもありありと思い出すことができます。
奈良公園でも宮島でも、にっくき鹿に追い詰められたり、尻を噛まれたり。
しつこく追ってくる野良犬からの逃避行も忘れられません。
最近では阿蘇山にて、牛に頭突きをかまされました。痛かったです。
ついでながら私の実姉は豚に追いかけられたことがあるというツワモノです。

そんな両親から生まれたパグ子、昨日までは明らかに父親の性格を受け継いだかのごとき動きをしていたのですが、
高崎山のサルから教訓を得たのか、どこか用心深い様子でヤギに近づいていきます。
手も、出したり、引っこめたり。
見つからないようにと思ったのか、雄ヤギの後方に回り込んでそっと手を伸ばしました。

と。

パグ子のすぐ目と鼻の先から、ポロポロと黒豆のようなものが…。

雄ヤギ、もよおしてしまったようです。

お尻から次々と転がり出る糞をボケーッと見守るパグ子。
すんでのところで、つまみそうになるのを阻止。危ない、危ない。


雄ヤギに全く相手にされなかったパグ子、今度はせっせと食事中の雌ヤギの方へ向かうと、

メエエエェェェ!(訳:邪魔、邪魔!)


頭突きをかまされ、すってんころりん。
尻もちついて、またしてもなっさけな~い表情でフエフエ言っています


という訳で、今回はパグ子には散々な、哀愁の動物紀行となりました。
が、思い出のビデオがたっぷり撮れたパグ夫はホクホク顔。
帰宅してすぐにハードディスクに撮りこむ素早さにはあきれました(ちょっとは片づけんかい)
再生して3人で楽しんで、旅行の終わり。

これだから、旅はやめられません。
お金がちっとも貯まらないけど、また次の休みに向けて夢を膨らませています。
 

今日は七夕ですね。
我が家のアイドル、パグ子はあと少しで1才3か月を迎えようとしています。
近くの山でもぎとってきた笹(竹?)には、親の願いをこめて短冊を飾りましたが、本人は今、いったいどんな夢や希望を思い描いているのでしょうか。

「ほれパグ子、願い事書くでぇ」
とクレヨンを取り出すと…

うぐ!

クレヨンを指さしながら、「くれくれ、それくれ」とおっしゃっている模様。。

夢や希望を言葉で伝えることはできないし、たぶん、そんな複雑なこと考えてやしないだろーけども、とにかく今のパグ子の主張は「うぐ!」=(イコール)「それ!」「これ!」。
いつからか人差し指を突き立ててアレコレ要求するようになったんですが、その際の発語がなんでか「うぐ」。唇とんがらかして、まあ可笑しい表情です。

食事の時には、自分が食べたい物を指さして「うぐ!
それ以外のものを口へ運ぼうもんなら、めちゃくちゃイヤそうな顔をして払いのけます…。

絵本を持ってきては、ページの中のあれこれを指さして「うぐ!
そんな時は、テキトーに説明してあげます。

珍しいものを見つけては「うぐ!
手の届かないところにあるものを指さしては「うぐ!
お出かけしたくなれば靴箱を指さして「うぐ!
はたまた父親の顔に指を突き立てて「うぐ!」…たまには、「パパ」って呼んであげてくださいよ。

この間の休日なんて、パグ夫にパグ子をまかせて夕方テニスに出かけたのですが、
寂しがっているかと帰ってくれば、私の顔を見た途端に台所を指さして「うぐ!
…あーそうですかそうですか、腹が減ったんですか。アタシャあんたの家政婦かいっ!!

気がつきゃ一家で指さし、「うぐ。うぐ。」
パグ子の言葉を直してあげりゃあいいんですが、面白くってつい、こっちがマネしてしまうんです。
今では我が家だけの流行語に。
「いないいない、ばあ」だって、パグ子が「ばあ」じゃなくて「あーー!!」って言い出したもんだから、両親も物陰から飛び出しては「あーーー!!」って言っているという…。まともな言葉が身に付かなかったらどうしようかのう。

そして、一体全体なぜなのか全く分からないのですが、他に
「がう。」
「ごん。」
なども彼女の口癖。
なんでこんなにケモノちっくな言葉ばっかりなんだろうかのう。
もうちょっと乙女ちっくな言葉も使ってくれんものかのう。



…ある日、幼稚園の園庭でのこと。
園児たちが競ってシャボン玉を膨らませ、あたり一面に七色の球体がふわふわと舞っています。
うぐ。
空を指さしてじーーっとシャボン玉を眼で追いかけるパグ子の横顔は、とてもステキに見えました。


セリフは「うぐ」だけど。

パグ子のいるシーンはやっぱり、ステキなのです。

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フェニックス動物園に行ってきました。


人生はじまったばかりのパグ子ですが、彼女の「動物ふれあい紀行」にはなかなかの歴史があります。

高千穂牧場で子牛&羊に詰め寄られ、「ふんぎゃ!」と奇声を発して泣いた6か月のあの頃。
何度何度もビデオを再生して笑わせてもらいました。

これに気を良くして、すぐ翌週に出かけた熊本市動植物園
規模の大きい動物園で、さまざまな動物に出会うも、動物との距離が遠くて反応はいまひとつ…。
昔懐かし「ミラーハウス」にて、鏡にうつる自分を見るのが一番楽しかったあの頃。

それでもあきらめきれず、ダチョウ園なるローカルなミニ動物園にも行ってみました。
こちらは探偵ナイトスクープのパラダイス的な笑いには満ちていましたが、期待したほどの反応はまだ得られず、の7か月。

牛なら反応いいかと思って阿蘇の牧場へも立ち寄りました。
9か月。以前に比べると明らかに認識力が高まっている様子!

11か月で帰ったパグ夫くんの実家では、アメリカンショートヘアのハナちゃんをキャーキャー言いながらハイハイで追いかけまわして超・ご機嫌!
(猫は嫌がっていたけど。)


そ・し・て。
1才2か月を迎えたばかりの昨日。
最初にいたレッサーパンダを、興味津々の表情で指さしながら凝視しています!
これは期待できそ~だ、といそいそとビデオを構えるパグ夫。

鹿
ベビーカーから身を乗り出して覗き込んでいます。

歩かせてみたら大きな鳥の鳴き声が聞こえてきました。
フラミンゴです。
トコトコ探し回って、植木の向こうにいるのを見つけると、体を折り曲げて枝の隙間からじっくり観察。

ガチョウの池では、柵にかじりついて手を差し出し、触ろうと必死!
バシャバシャと水浴びのしずくが飛び散ってくるのも楽しいらしく、ウキャウキャ喜んでいます。
あんまり楽しそうなのでなかなかその場を去りがたく、
「ガチョウなんて動物園でこんなにじっくり見たことないわ」
と私がつぶやくと、パグ夫も
ガチョウで十分、もと取れたな
とデレデレ顔で喜んでいます。

その後も、見る動物出会う動物、それぞれちゃーんとパグ子の反応があって、めちゃくちゃ楽しい!

そしてわれら夫婦は、初めて気づきました。
子連れで動物園に来てる親って、自分が動物見たい訳じゃなかったんだ、と。
子どもの喜ぶ顔が見たいだけだったんだ、ということに!
今まで脇役でしかなかったしょもい(失敬!)動物も、パグ子を喜ばせた、という理由で主役級に一躍昇進。

そしてまた、しょーもない動物の方が安全だったりするので、直接触れ合える分、パグ子の反応がすごいんです。
どうぶつふれあい広場」ってヤギとか羊とか人畜無害そうなのを放しているミニコーナー、大体の動物園に存在しますよね。
正直今まで、見あきた動物ばっかだし、「なんのためにあるねん。むしろ邪魔」くらいに思っていたんですけれど、
まさかソレがこんなにも家族連れに大切な場所であったとは!

頭ふりふりエサを要求するヤギと対面して、一緒に頭さげさげ「コンニチハ」するパグ子。
その両親はヤギそっちのけでパグ子を観察。
うーーん。楽しい!そしてかわいい(娘が)!


そしてこの日の主役が満を持して登場。

ゾウさんです。

檻から出したゾウと一緒に記念撮影ができるというので行ってみると、本当に間近で手が届く距離にあの巨体が!長い鼻が!

ビビる私をよそに、パグ子は大興奮。
カメラには見向きもせず、ゾウに触ろうと身もだえしています。
でも、順番待ちの列ができているので近くにいられるのはほんのわずか。
抱っこして立ち去ろうとすると、
なにするんじゃー!
とばかりに身をよじり、ブーブー怒りだしました(汗)
もう次の人の撮影になのに、泣きながらゾウに走り寄って行くのを制止するのは大変でした~。

で、その後もまだほとぼりは冷めてなくて、撮影が終わってゾウ舎に戻るべく歩いてきたゾウを見つけたパグ子。
「今度こそ!」と思ったのでしょう…ワクワク顔で駆け寄ったものの、あっけなく鉄製の扉の向こうに吸い込まれてゆくゾウさん。
閉まっていく扉を眺めながら「うえーーーーん!」と本当に悲しそうに泣くので、ハハは…自分の不甲斐なさを反省しました(笑)

ゾウさんとは満足にふれあえなかったパグ子ですが、最後にハトの広場へ移動。
子どもたちが優しくエサやりしている中、奇声を発してハトを追いかけまわし、すっかり欲求不満が解消されたようです。

ちゅうわけで、本日の殊勲賞

ハト。

ぽっぽっぽ~また行こうね。
 

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「雨ってス・テ・キ。雨だれの音に閉じ込められてる感がいいの(はぁと)」

なんてたわごとをのたまっていた、怠惰バンザイ!自堕落サイコー!オタクでGO!な若かりし頃。

…今はとてつもなく遠い日々、うたかたの夢であります。


ご覧ください、この惨状を。
P1050276.JPG

原形を留めなくなる日も近い、我が家の障子。
化け猫でも出そうです。

歩けるようになった化け猫、もといパグ子のパワーは外へ外へと向かっています。
いや、外へ出ようとして障子を破いている訳ではないと思いますけども(向こうは庭ですが…まさかね)。
1日家にいても、1人ではとても相手しきれず、このようにロクなことにならんのです。

今週は比較的、雨が多かったのですが、外へ出たいパグ子には雨なんてお構いなし。
化粧をしていれば外へ行くのかとうずうずしてるし(人が来るから化粧してただけ)、
ちょっと玄関を開けたり、郵便物を取りに出たりすると、外へ行けると勘違いして玄関のたたきに降りてきます。
雨だからダーメ!と言っても不満そう。
そんな不完全燃焼のパグ子に付き合う私の方も、雨だれだの閉じ込められ感だの言ってるバヤイではないのでーす。

幸い、今日は晴れました。
土曜だけどパグ夫は出勤日。
月曜から連日、朝から晩までパグ子の相手をしてきた私パグ主人、ひとまず今日で最後だ!と気合を入れ、朝から植物園へ行くことに。

外へ一歩出ると、まずはご近所さんにちやほやされてニッコニコ。
植物園では広い芝生をのびのびと歩き回り、滑り台やシーソーでよその子たちと一緒に遊んでご満悦。

…およそ1時間半を過ごし、まだまだ遊び足りなそうなパグ子をひっつかまえて車へ押し込みます。
午後まで植物園、ってのも考えたのですが、いつも昼前に昼寝を始めるパグ子、その貴重な時間を家でゆっくり過ごしたいという自分の欲望を優先させたのでした!

そう、ここ最近の私の至福の時間、1日2回から1回になってしまったパグ子の貴重なお昼寝タイム…
それは(うまくゆけば)こんな感じで訪れます。
だんだん眠くなって目をこすりはじめたパグ子。
昼寝の布団を敷き、私はその横で大好きな司馬センセイの文庫本などを持って、クッションに寝転がります。
するとパグ子も昼寝の時間と悟り、ニコニコしながら寄ってきて、猫みたいにゴロゴロしたりすり寄ってきたりしながら、寝心地のいい体勢を探します。
何ページか読み進むうちに、いつの間にか静かになったパグ子から安らかな寝息が聞こえてきます。
満足するまで本を読んだら、かわいい寝顔を見ながら私もウトウト、夢の中…。


と、こうなるはずだったのです。今日も。
思いっきり遊んだし、ゼッタイ疲れているし、よほどスムーズな昼寝となるだろうと決め込んだ私。
車の中ですでに目がトロンとしていたパグ子を、意気揚々と布団へ連れて行きます。
そして文庫本を開いてクッションに横たわったのですが…


寝ない。
そして、怒っている!?

何が気に入らないのか、ギャーギャー泣きながら駄々をこね始めたパグ子。

しかし、期待のこもった思い込みを捨て切れない私、そのうち寝るだろうと完全無視で本を読み続けてみました。

1ページ、2ページ。
まだ泣いている。

3ページ、4ページ。
ギャー!
泣きやまない。

5ページ。

ギャーー!ギャーーー!!

「やかましいっ!!」

はい、キレました。

もうイヤじゃ!なぜ、なぜ、私の計画どおりに寝てくれないのじゃ~~!!

昼寝部屋の引き戸を全部閉め、閉める間際にお茶のマグカップを放りこみ、本を持って2Fへ駆け上がる私。

「やってられっか!私は本を読むのだ!読むったら読むのだ!」
ベッドへ寝転がり、司馬サマにかじりつきます。

階下から、相変わらずギャン泣きの声が聞こえてきます。

「知るか!寝ろ!寝るのだパグ子!」

ギャーーー!

…読書に集中できん!


数分経過。
静かになってきたかと思ったら、思い出したようにギャーッ!

全部忘れて本に没頭したいと思っても…結局は気になって数行も読み進めないのでした。

泣き声が間遠になってきた頃、血が上っていた私の頭も冷えてきて、そっと階下へ降りてみます。

パグ子、あきらめて畳の上で寝てました。

うっうっ(泣)
ごめんよパグ子。
まだ、寝たくなかったんかい?

布団に移動させ、心で詫びるパグ主人なのでした。

ま、それでも、本は読みましたけども。


昼寝が終わってみれば、そんなこともすっかり忘れたかのように上機嫌のパグ子。
謝罪の意味も含めて、今度は公園へお出かけしました。

石ころやゴミをすぐ口に入れるし、段差のある場所へも果敢に挑んでいくし、全くもって目が離せなくてタイヘンですが、
ご近所さんに可愛がられ、動物や植物に触れ、お天道様の下で輝いているパグ子を見ていると、オタクな私もだんだん、外っていいなって気分になってきます。
2人で猫を「にゃんにゃん」言いながら追いかけていたら、パグ子、初めて「にゃあにゃ」って言いました。
猫を見ながら何回か言っていたから、たぶん、意味があるんだと思います。
家に閉じこもっていたら、きっとこういうこともないですよね。

もうすぐ梅雨だけど、長靴とレインコートでも買って、これからもお外へGO!したいと思います。


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